SIMトレイが部分破損した端末買取より
みなさん、こんにちは。ダイワンテレコム青砥店です。今日は先日買取をさせていただいたiPhoneSE2の状態からのお話です。

写真の端末は、「バッテリーの状態と充電」のところに「サービス」の文字があってCランク相当だったのですが、SIMトレイの部分的破損によりDランクになりました、もとい、順序を正しく言うと、最初にお客様からのお申し出によりSIMトレイの破損を知ったのでDランク確定で、それがなければバッテリーの状態からCランクでした、となります。パネルも背面もキレイで、側面もほとんどキズのない状態です。SIMトレイを除いた外観だけで言えばAランクです。詳しく状況を聞きませんでしたが、落下によるピンポイント打撃による破損ですね。ご使用者様にとってはなんとも悔やまれる痛恨のミス。動作確認してみましたが、特に問題はなく普通に使えます。これでSIMを認識しないとかになるとさらに下のジャンク品扱いになるのですが、中の部品も基板も無事だったようです。SIMピンでの取り出しも大丈夫です。
修理併設の当店としては、互換のSIMトレイを取り寄せて交換して売ることも考えたのですが、裏面のっぺらぼうの物か別のIMEIの物になってしまうのでやめました。この先どんな余生を送るかわからない端末ですが、もし画面が映らないであるとか起動しない状態で売られた時にIMEIが不明だったり別だったりするのはトラブルリスクとなるからです。Apple Store品のためネットワーク制限はないと私ははっきり認識しているのですが、先々にまで伝わり切る保証はないのです。SEを含むiPhone13以下の機種ではSIMトレイの裏のIMEIが制限状態を調べるための大事な情報になっています。互換品で取り繕っても、裏面によりジャンク品扱いや利用制限ありになるよりは、欠けありのDの方がましだからです。このあたりは専門の我々の判断になるのですが。
余談としては、iPhone14シリーズ以上でもSIMトレイ裏面にIMEIを記して欲しかったものです。最新の17シリーズではeSIMのみでついにSIMトレイが過去の物になりゆく定めですが。修理側でまれに少ない時間対応時に、本体起動させている間にSIMトレイ裏を写真撮りできるというのは、修理記録のために極めて有効なのです。時間があれば画面内から控えるのが間違いのない本来のやり方なのですが。Appleさんとしては、トラブル回避のために記さない判断をしたのでしょう。
以上、ダイワンテレコム青砥店でした。
