バッテリーの最大容量とは?バッテリー交換と買い替えどちらがおすすめ?
iPhoneやスマホを長期間使っていると、気になってくるのがバッテリーの最大容量です。
また、バッテリーの最大容量はiPhoneの買い替えや機種変更にあたっても重要な要素になってきます。
当記事では
- バッテリーの最大容量を確認する方法
- バッテリーが劣化したときの対処法
- バッテリー交換と機種変更どちらがお得か
といったことに焦点を当てて、iPhoneユーザーやスマホユーザーに向けてバッテリーに関する知識を解説していきます。
バッテリー持ちが不安に感じてきた方や、バッテリー交換と機種変更を考えている方のお役に立てるはずです。
バッテリーの「最大容量」とは?
基本的な知識として、iPhoneに搭載されているバッテリーは充放電を繰り返すことで、電気を貯め込める量が少しずつ減っていきます。この特徴により、「バッテリーの減りが早くなる」という症状はiPhoneから切っても切り離せません。
iPhoneでは「最大容量」を確認することで、バッテリーがどれほど劣化しているのか、電気をどれくらい貯め込めるのかをチェックすることができます。
そしてこのバッテリーの最大容量とは、「新品のバッテリーがフル充電されている状態を100%として、現在のバッテリーが何%の性能を持っているか」を表したものになります。
バッテリーの最大容量を確認する方法
iPhoneでバッテリーの最大容量を確認する方法はこちらです。
- [設定]アプリを開く
- [バッテリー]を開く
- [バッテリーの状態と充電]を開く
- [最大容量]を確認する
最大容量の目安
iPhoneのバッテリーの最大容量は、数値によってバッテリーの劣化度合いを判断できます。
パーセンテージあたりのバッテリー劣化の程度を紹介します。
最大容量100%~90%
バッテリーの劣化はほとんどなく、バッテリー持ちで困ることはないでしょう。
最大容量89%~80%
使い方によっては、バッテリー持ちが少し悪く感じられるかもしれません。
最大容量79%~70%
バッテリーの減りが早く感じられます。使い方によっては1日持たないということも十分あり得ます。バッテリー交換や買い替えを検討する数値です。
最大容量69%以下
バッテリー劣化に起因する故障やバッテリー膨張が生じることがあります。
この数値になる前までにバッテリー交換や買い替えが必要です。
バッテリーの最大容量が低下するとどうなる?
バッテリーの最大容量が低下すると、iPhoneの使い勝手や快適性に下記のような悪影響が出てきます。中には早急に対応が必要な危険度の高い影響もありますので、なるべく目を通してみるようにしてください。
- 充電の持ちが短くなる(減りが早くなる)
- バッテリーが膨張する
- スマホの電源が入らなくなる
充電の持ちが短くなる(減りが早くなる)
バッテリーの最大容量が低下するということは、バッテリーが貯め込んでおける電気の量が減るということです。すなわち、最大容量に対する消費電力の割合が大きくなり、充電の減りが早くなります。
100%まで充電してもすぐにバッテリー残量が減ってしまう症状は、バッテリーの劣化による典型的な症状です。特に、すぐに充電ができない外出中などにはストレスを感じられることも多くなります。モバイルバッテリーを持ち歩くなどで対策はできますが、不便に感じることは確実に増えるでしょう。
バッテリーが膨張する
バッテリーの劣化が進行すると、バッテリー内部にガスが溜まりバッテリーパックが膨らんできます。膨張したバッテリーはiPhone・スマホ本体内部の精密部品を圧迫して故障の原因になるほか、万が一で発火の恐れがあります。バッテリーが膨張すると「画面や背面パネルと本体に隙間が開く」症状が見られるようになるので、こうなったバッテリーは早めに交換するか、機種変更してください。
こちらはバッテリーが膨張して背面が膨らんだOPPO Reno5Aの画像です。
電源が入らなくなる
バッテリーの劣化が続くと最終的に、電源が入らなくなります。充電ケーブルを繋いでいると電源が入ることが多いですが、持ち運びはほとんど不可能になってしまいます。この状態になるとスマホとしての用をなさなくなってしまうため、やはりバッテリー交換か機種変更が必要です。
バッテリーが劣化したときの対処法
バッテリーが劣化したときには、主に2つの対処法があります。ここからは、それぞれの対処法で必要な金額などを紹介していきますので、自身の環境にあわせて対処していくようにしましょう。
- バッテリーを交換する
- 機種変更する、買い替えする
バッテリーを交換する
劣化したバッテリーは、新しいバッテリーに交換することで最大容量を100%まで回復することができます。
iPhoneのバッテリー交換はAppleストアかApple正規店に依頼することができます。配送修理もしくは店舗持ち込みの修理を利用できます。
配送修理の場合、バッテリー交換は1週間程度の預かりとなります。一方で、店舗持ち込みの場合には、あらかじめ予約を取っておけば数時間の預かりで済む場合がほとんどです。
機種変更する、買い替えする
バッテリーの最大容量が低下したら、いっそのこと機種変更してしまうのも手です。スマホのバッテリーは購入から2~3年程度で劣化による症状が出てきますが、その頃には新しい機種が発売されていたり、古いモデルが値下がりしているということがよくあります。
バッテリー交換よりは値段が高くなってしまいますが、良い機会だと考えて買い替えしてみるのもオススメです。
バッテリー交換と機種変更、どちらがお得?
iPhoneで人気のモデルのバッテリー交換料金と、中古市場価格を表にまとめてみました。
価格は2025年4月現在のもので、中古市場価格はダイワンテレコム販売の中古iPhoneの価格を掲載しています。
機種名 | Appleのバッテリー交換料金 | 中古iPhoneの販売価格 |
---|---|---|
iPhone14 | 15,800円 | 69,800円~ |
iPhone14Pro | 15,800円 | 94,800円~ |
iPhone13 | 14,500円 | 52,800円~ |
iPhone13Pro | 14,500円 | 71,800円~ |
iPhone12 | 14,500円 | 33,800円~ |
iPhone12Pro | 14,500円 | 53,800円~ |
iPhoneSE3 | 11,200円 | 33,800円~ |
iPhoneSE2 | 11,200円 | 15,800円~ |
iPhoneSE第2世代とiPhone12は中古市場価格がかなり安くなっています。Apple正規店にバッテリー交換を依頼するよりも、中古の本体に買い替えるほうがお得になりそうです。
iPhoneSE第3世代やiPhone13、iPhone14は悩ましいところです。バッテリーの最大容量以外に困っている箇所がある、より上位のモデルに機種変更してスペックアップしたいなどの要望があれば、機種変更も十分選択肢になるように見えます。なるべく安く済ませて、機種変更をもっと後まで粘りたい、という方はバッテリー交換がおすすめです。
iPhone12Pro、13Pro、14Proは上位モデルだけあって本体価格がやや高くなりがちです。一方でバッテリー交換はあまり値段が上がらないため、バッテリー交換のほうがお得になっています。ただ、やはりこちらも通常モデルからProモデルに変更したいなどの需要もあるため、機種変更をしてしまっても問題ないでしょう。
バッテリー交換と機種変更、どちらかというとバッテリー交換のほうがお得になる場面が多いと思われます。ただし、iPhoneSE第2世代やiPhone12以前のモデルなど、本体価格が値下がっている機種は、機種変更もおすすめです。
機種変更におすすめのiPhone
ここからは、2025年4月現在で機種変更を考えている方におすすめのiPhoneを紹介していきます。
iPhone16シリーズ
中古市場価格 | 115,000円~ |
発売日 | 2024年9月 |
モデル | iPhone16e / iPhone16 / iPhone16 Plus / iPhone16 Pro / iPhone16 ProMax |
2025年4月現在、最も新しいiPhoneのシリーズが『iPhone16シリーズ』です。
スタンダードモデルの『iPhone16』と、廉価モデルの『iPhone16e』はコストパフォーマンスに優れるモデルになっています。もちろん、バッテリーの最大容量も十分です。
画面の美しさやカメラの性能を重視する方は、iPhone16シリーズの購入を検討しても良いでしょう。
iPhoneSE3(第3世代)
中古市場価格 | 33,000円~ |
発売日 | 2022年4月 |
iPhoneSE3(第3世代)は、ホームボタンが搭載されているiPhoneの中だと最も新しい機種です。iPhone13シリーズと同等の処理性能を持ち、さらに本体サイズが小さくなっているため、『小さいiPhoneが使いやすい』『ホームボタンがあるほうが使いやすい』と感じるユーザーから高い人気を集めています。ただし、iPhone16などに比べるとバッテリー持ちはやや悪くなっています。
iPhone7やiPhone8、iPhoneSE2(第2世代)からは特に違和感なく機種変更できるため、今回紹介する中でも特におすすめの機種です。
iPhone13シリーズ
中古市場価格 | 52,800円 |
発売日 | 2022年9月 |
モデル | iPhone13 / iPhone13mini / iPhone13Pro / iPhone13 ProMax |
iPhone13シリーズは、顔認証機能を搭載したiPhoneの中でもコストパフォーマンスが高く手に入れやすいモデルです。バッテリーの最大容量も十分搭載されています。
また、『iPhone13mini』は2025年4月現在において、最も新しいminiモデルになっています。片手に収まるコンパクトサイズのiPhoneが欲しいという方には、非常にオススメのシリーズです。
機種変更におすすめのAndroidスマホ
AndroidはiPhoneと比較してバッテリーの最大容量が大きい機種も多くなっていて、近年のiPhoneが値上がり傾向なこともあり、少しずつシェアを伸ばしつつあります。
Galaxy S22
中古市場価格 | 43,000円~ |
発売日 | 2022年4月21日 |
Galaxy S22は、2022年発売の高性能Androidスマホです。iPhone13シリーズと同期ですが、バッテリー最大容量が3700mAhとなっていて、iPhone13の3,227mAhよりも大型のバッテリーを搭載しています。
指紋認証機能や顔認証機能を搭載するなど高機能で、Androidスマホとしては高コスパな1台です。
OPPO Reno11 A
中古市場価格 | 38,000円~ |
発売日 | 2024年6月27日 |
OPPO Reno11 Aは、大型の6.7インチ有機ELディスプレイを搭載したAndroidスマホです。OPPO Renoシリーズの特徴は「安価でバッテリー持ちが良い」ことです。本体サイズが大きく、その分5000mAhの大型バッテリーを搭載しています。販売価格も安く、初めてのAndroidでもオススメの機種です。
ダイワンテレコム楽天市場店でOPPO Reno11Aの価格を見る
Pixel 8a
中古市場価格 | 52,000円~ |
発売日 | 2024年5月14日 |
Google Pixelシリーズのうち「a」が付いているモデルは、上位モデルと同等ほどの高性能を持った高コスパなスマートフォンです。Pixel8aは2024年に発売されたモデルで、約16時間使用可能な大型のバッテリーを内蔵しています。スマホに欲しい機能が一通りしっかり揃っており、こちらも初めてのAndroidにオススメしたい機種です。
バッテリーの最大容量を減らさないために出来ること
『バッテリーの最大容量』とバッテリーが劣化したときの対処法について紹介してきました。
バッテリー最大容量の低下を防ぐためには3つの対策が重要です。
- 充電が0%になることを避ける
- 充電しながらの使用を避ける
- 高温や低温の環境に放置しない
これらの対策を普段から意識しておくことでバッテリーの寿命を延ばすことはできます。
ただし、iPhone・スマホを使用する以上バッテリーの劣化は必ず起こります。
そのため、もしバッテリーの最大容量が減ってきたときには、バッテリーの交換や本体の買い替え・機種変更を検討してみてください。